地味に甘い君
第22章 それぞれの就活②
「お互い――――内定決まるといいな?」
赤羽は「そうだね」と、パスタを運びながら笑った。
なんか…そんな何気ない赤羽の姿にドキッとしてしまったのは――――……負けた気になるから言わない。
「ん?なに?ヤマト君?」
「なんでもない…いただきます」
出来立てのパスタはめちゃくちゃ旨かった。
ますます料理が上手になっている気がする。
「///フフフ…ヤマト君、顔が赤いよ?何かエッチなことでも考えてた?」
「ブッ!!は!?///何を――――考えるわけないだろ!?」
何を言い出すかと思ったら!?違うぞ!?俺はそんなことちっとも考えてないから!?
「///僕はバリバリ考えてた!」
「///は…はあ!?…バカか…」