地味に甘い君
第3章 帰れない理由?!
仕方なく赤羽の後につき歩いていると…アパートが見えてきた
「あのアパートか?…意外に普通だな」
「そりゃぁそうだよ…僕をどんな人間だと思ってたのさ」
――――…いや、結構…セレブな人間だと思ってた…
身なりもきちんとしてるし、いつも小綺麗にしてるイメージが…
「ヤマト君――――…ちょっと待ってて?部屋から荷物とってくるから…」
赤羽は俺をアパートの前に待たせ部屋に入っていった…
何をそんなに急いでいるんだ?
普通のいいアパートなのに…なんで赤羽は帰りたがらないんだろう…
「――――…あの…尚宏君…帰ってきた?」
「うわぁ!ビックリした…へ?尚宏…って…赤羽か?」
赤羽が部屋に入ってすぐに…声をかけられた俺は心臓が口から出るほど驚いた!
暗闇からいきなり現れた女に顔面蒼白!
「そう、赤羽…尚宏君…」
「――――…って誰」
「あっ、私――――…尚宏君の…彼女…的な存在…と言うか…」
は?彼女的…存在?
初耳だ――――…
「ったく…あいつ彼女いたのかよ…」