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地味に甘い君

第3章 帰れない理由?!


「ちょっと――――…お前!うるさい」


「うるさい!?うるさい!うるさい!私の尚宏君よ!!

あの笑顔は私だけの尚宏君なのよ!

あんたみたいな地味なオタク風の男が隣を一緒に歩いていいわけないじゃない!

私の尚宏君よ!私だけが!彼の隣にいていい人間なのよ!彼は私のモノなの!?死ねよ!このザコ糞男が――――!」



「は?――――な…何を…言っているんだ…お前…」



俺はどんどん豹変していく女に後退りしながら距離を取る――――



が、女は自分で言っていて興奮してきたのか…言葉も態度も横柄になっていく!



――――こ、怖い!女…ってこんなに怖いの!?


こいつ…ぜったい変だ!


目が血走ってるし…俺を本当に憎んでいるかのように睨んでいる…



ヤバい――――…この女…ヤバい…



つ――――か、なんで俺の部屋の合鍵を持ってるんだ?!



そかも、それを赤羽の家の鍵だって…


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