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地味に甘い君

第26章 うるさい季節


僕たちは時間まで外のベンチでコーヒーを飲みながら話をして別れた。



「求人見てから帰るから――――…」



ヤマト君は少し照れながら別れの挨拶を濁す。


「うん。――――またね」


そう言うと、耳まで真っ赤なヤマト君は缶コーヒーをゴミ箱にいれると講義に向かった。


僕も時計を見て、自分の受ける講義に向かう。


お互い背中合わせに離れる――――…


なんだか背中が寂しい。



数時間後には…すぐに会えるのに…



本当に――――…僕はヤマト君がいないとダメみたいだ…



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