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地味に甘い君

第30章 繋いだその手を…


「服…着てよ~…」


「あら?姉のナイスボディーに欲情しちゃうタイプ?」



「それはないよ――――…最近女の体に興味が無いと言うか…ある人物の体にしか興味ない!」



僕はソファに置いてあるヤマト君がいつも抱き締めているクッションとブランケットを手繰り寄せると「はぁ~…会いたい」と、呟いた。



「――――は?……は?!あんた今なんて言った?”女の体に興味がない“って言わなかった?」



僕は「なんだよ…うるさいなぁ…」と、姉ちゃんを横目で見た。



「――――あんた…もしかして…」


「ん?あ~…僕、今凄く好きな人がいるよ?相手は男性」



「――――…」



下着姿の姉ちゃんが口をあんぐり開けたまま…僕を見つめたまま…立ち尽くす!



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