地味に甘い君
第30章 繋いだその手を…
にしても――――…ヤマト君から連絡が無いのが…気がかりでソワソワしてしまう。
「紗帆さん…ヤマト君のアパートに行っていいかな?」
「――――ん?別に…いいけど、何?合鍵持ってるの?」
僕は当たり前だろ?と、可愛いキーホルダーのヤマト君のアパートの鍵を姉ちゃんに見せた。
「///本当に…付き合ってるんだ…」
「嘘ついてど~するのさ!…何かあったのかもだし…最近、テンションが低かったから…嫌な予感が…」
「尚宏――――…あんた私に“過保護”って言えないわよ…」
僕と姉ちゃんは大学を後にした…
大学にいた時間はさそどなかったが…僕と姉ちゃんの誤った熱愛報道はあっという間に拡散したのは…言うまででもない。