地味に甘い君
第31章 孤独の落とし穴
まぶしい――――…
そう感じたとき…俺の瞼は少し開いたのが分かった。
――――あぁ…暗闇から出たのか?
そう思いながら重い瞼を必死で持ち上げる!
「///ヤマト君!?あっ!紗帆さん!ヤマト君が目を――――!」
――――赤羽の声だ…
ゆっくり瞼を持ち上げると!目の前に赤羽の顔が現れる!
――――うわ…相変わらず…キラキラしてる…綺麗な顔…
天使みたいだ
「///ヤマト君――――大丈夫?!分かる?」
――――分かるよ…ぼやけてはいるけど…
その天使みたいな顔はハッキリと赤羽だって…
「――――あっ…あ゛…ぁ゛~」
「あっ、しゃべらなくていいよ!良かった――――…すごい熱で…部屋で倒れてたんだよ?危なく肺炎になるところだったって…」
「あ゛~…?」
俺は倒れていたのか――――…
起き上がろうとしたが赤羽に遮られる!
「まだ、安静だよ?ほら、点滴と、酸素――――…いきなり起き上がるとクラクラしたり…頭痛があったりするから!」
――――そ、そんなに…俺は危なかったのか?!