地味に甘い君
第31章 孤独の落とし穴
「本当によかった――――僕…倒れてるヤマト君見て///パニックなって…紗帆さんがいなかったら…ヤマト君を抱き締めたまま途方にくれてた!」
――――紗帆…さん?
俺はだんだんハッキリとしてきた視界で辺りを見渡す。
すると――――…長い髪の綺麗な人が赤羽の隣に立っていた!
――――こ…この人…
あの日コンビニで見た――――…
「あっ、紗帆さん!僕の上の姉ちゃんだよ!いきなりイギリスから来たんだ――――…仕事の打ち合わせ…だって」
――――あ、え…お姉さん?
嘘だ!こんな綺麗な人!?お姉さん?!お姉さん??ん?しかし…赤羽だって相当綺麗な顔立ちだ…
女性ホルモンが多ければ…この人のようにミスユニバース的な美しさは発揮するのでは?
「あ゛…ねぇさ…ん――――?」
「ど~も!尚宏の姉の紗帆よ。よかったわ…顔色も良くなって来たわね…本当にビックリしたのよ?あなたの体調もそうだけど…尚宏の慌てっプリも…///愛されてるのね…貴方」
――――愛…されて…る?
俺は赤羽の顔を再び見つめる。
「///ヤマト君――――…紗帆さんは僕たちの関係知ってるよ…大丈夫…///」
――――大丈夫って…お前…