地味に甘い君
第5章 初恋確定スイッチ
「ん~!尚宏く~ん、どうしたのぉ~!」
隣にいた女子が俺のため息混じりの言葉に即座に反応する
「ん?なんでもないよ?」
「なに?悩み事?それなら、力になるよ?」
――――嘘ばっかり…
僕がストーカーで悩んでいたって…全く気がつかなかったじゃないか…
しかも、同じサークルの子だったってことすらこの子は知らない
ヤマト君は僕が全部を言わなくも…部屋を貸してくれたり…合鍵まで貸してくれた
しかも、ストーカーの件解決しても合鍵は預けてくれたまま…
「リカぁ~こう見えて、よく相談とかされるタイプだよ~?」
「へ~!そうなんだ、頼りになるねリカちゃんって」
僕はこの子をあからさまに狙っている男子にパスを送る
「マジで!?じゃぁ~俺の相談のってよ~!」
「えっ、あれ?尚宏くん?えっ?」
彼女はそのまま男子と別の席へ移動した