地味に甘い君
第5章 初恋確定スイッチ
コンパが始まって数時間…結局…何度も引き留められてこの時間帯…
僕はいい加減退席しようと席を立つ――――…
が、隣にいた女子に「どこに行くの?私も~」と、一緒に席を立った
僕的には一時間で帰るつもりだったからほとんど飲んでない…のに、この子は僕のとなりでカクテルをグイグイ飲んでいた!
足はフラフラ…ろれつが回らない感じが可愛いと思っているのか…甘えてくる
「愛~酔っちゃった~!尚宏くぅ~ん!」
「愛ちゃんペース早かったもんね、俺これから用事があるから付き合ってあげられないんだ…ごめんね?あっ、タカ!愛ちゃん酔っちゃったみたいなんだ!介抱してあげて!ね?」
「///えっ!マジで!?愛ちゃん!俺介抱得意だよ!」
「え!?尚宏君!?え?」
僕は愛ちゃんを狙っていたタカ君に任せそそくさと店をでた
「介抱得意って…絶対嘘だよなぁ~…うける」
あからさまに動揺していた彼女らも、笑顔で好意を流されると反論できないらしい…
僕はそうやっていくつも自分へ向けられる迷惑な好意を受け流していた
息苦しい――――…
ヤマト君に…会いたい――――…
僕の足は自然とヤマト君にアパートに向かっていた