地味に甘い君
第5章 初恋確定スイッチ
結局、飲み会は一時間以上拘束され…ヤマト君のアパートに着いたのは遅い時間帯となってしまった
部屋には明かりが点いていない…
「ヤマト君…今日バイトだったかな?だったら…上がらせてもらおう!」
僕は、鞄から合鍵を取り出し部屋の扉を開けて中に入った――――…
と、扉を開けてすぐ何かにつまづいた!?
「――――え?え?!!ヤマト君!?」
それは、玄関先で倒れているヤマト君自身だった!
「えっ!大丈夫!?ヤマト君?どうしたの!ヤマト君!」
慌ててヤマト君を抱き抱えると「う…ん~」と、声がした
意識はある!?なに?何があったの?
僕はヤマト君を抱き抱えたまま辺りを見渡す
少し散らかった部屋…
キッチンは自炊した形跡はなく…おでこを触っても熱はない…
「――――ん?…この顔は…寝てる?うそ!こんなところで寝てたの?ヤマト君!風邪引くよ!?――――…って、ヤマト君…一度寝たら起きないんだよなぁ~…」