地味に甘い君
第37章 最終章・卒業
会場を振り返り赤羽を探そうとしたが、卒業生の多さから探すのをやめた。
『ん!?尚宏なら――――もう、ここにいるぞ?』
「は!?そこにって――――…アイツ…友達となんないのかよ!」
俺は純弥さんのそばにすでに赤羽がいることにビックリする!
『もしも~し!ヤマト君!?会場を出るときに純弥さんと出くわしてね!相談していた件がまとまったからって、こっちを優先した~!
これからの大事な要件だったしね~!
しかも、“フリーセキュリティ”の社長がわざわざ僕に会いに来たってなったら、皆遠慮してくれて!逆に助かったよ~!』
――――はあ?…そ、そりゃぁ皆遠慮するだろ~よ!