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地味に甘い君

第37章 最終章・卒業


本当に――――サプライズだよ!



俺は扉を手で押さえる運転手さんに頭を下げて後部座席に乗り込んだ。


「こんな高級車…乗ったことないから緊張する――――…いいのか?」


「いいって、自家用車なんだから!」


「は?!こ、こんな――――…ラグジュアリーな車が…自家用車!?」



俺は広々としている後部座席の造りにドキドキしてしまう!



「財前、車を出してくれ」


「はい、かしこまりました」



――――運転手?え?うゎ~…なんかシュッとした…人だなぁ。



「あ~ヤマト君は財前さんは初めてだったよね?彼、純弥さんのお世話がかり…執事ってやつ?ちなみに彼、超怖いから!」



――――え!?執事!?


「怖いだなんて――――…それに、純弥様だけにですよ?尚宏様は…天然ですから、面白味が…」



――――え?財前さん?…いま、なんて…



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