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地味に甘い君

第37章 最終章・卒業


「うわ~…喜んでいいのか、悪いのか…
まっ、純弥さんの扱いを見てると…それでいいよ!」



――――い、いいのか?赤羽!?



「そ、それにしても…執事って――――…初めて見ました…」



俺は後部座席で運転に集中している財前さんを見る。


「そうでございますか?日本では馴染みのない職種かとは思いますが、本番イギリスでは多くの執事が個人や企業などで活躍しております。日本でも少ないですが存在しております」



――――へ、へぇ…



「財前は、本番イギリスでは修行した優秀な執事なんだよ~!すごいよね~!性格、クソ悪いけど!」



――――こ、こら!赤羽!




「ハハハ!尚宏~!そんなこと言うと後が怖いぞ!?」


純弥さんがあきれた顔をするが、赤羽は楽しそうに財前さんに笑いかける。


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