
地味に甘い君
第37章 最終章・卒業
デザートを食べ終わると、喜んだり焦ったりしていた純弥さんが、雷華さんに促され…俺たちに向き合った。
「嬉しいことは続くもんだな!さて、尚宏――――…そろそろ話した方がいいのでは?」
食後の珈琲を飲んでいた俺だが、多々ならぬ空気の変化に何故か背筋を伸ばした…(猫背だけど…)
「あのね――――…ヤマト君…」
隣に座っていた赤羽が俺をしっかり見つめ口を開いた…
「――――あのさ、僕たち…結婚を前提に一緒に住まない?」
「――――は?」
俺は赤羽の発言に固まった…
“結婚を…前提に”…?
俺も…いずれは一緒に住めたらなぁ…なんて、同棲計画はあった…
しかし、
“結婚”とは――――…?
