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地味に甘い君

第37章 最終章・卒業


「フフフ、そっち系の話で、ございますか。
内田様、尚宏様の言うと通り大丈夫かと思います。わたくし、こう見えても…パートナーは男性でございます。

しかも、ちゃんと結婚もしております」



そう言うと、財前さんは左の薬指にある指輪をサッと見せた。



「え――――///えっ!?結婚してる…んですか?男性と?」


「そう、財前さんは男性とちゃんと結婚してるよ!」


赤羽も嬉しそうに俺を見て「大丈夫」と、笑った。



「でも――――結婚って…///男同士ですよ?ど~するんですか?」



すると、赤羽が俺の手を掴み再び真面目な顔をする。



「僕の――――籍に入ってほしい!

今とは言わない…いつか――――…僕の籍に入って同じ名字をなのってほしい!

本当は今すぐにでも…“内田”の名を捨ててほしいって、思うけど――――…就職とか生活とか考えたら…」



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