地味に甘い君
第37章 最終章・卒業
うつ向いていた赤羽の顔がパッと俺を見る!
「///ヤマト君…指輪――――…」
「///結婚――――…前提で…一緒に暮らすんだろ?」
俺が照れなから赤羽にそう言うと…満面の笑みで俺の手を握り返した。
「では――――こちらのお部屋でよろしいですね?
流石…ご自分のお勤めになる会社の顔も立て――――なおかつ、新しく導入したセキュリティシステムのある物件にするとは…
曽根家の血筋は…侮れませんね――――…」
財前さんが俺たちの決めた物件を見ながら純弥さんに意地悪く笑って見せた。
「では、早急に引っ越しが出来るよう手配しておきますので――――…」
「財前さん!よろしく~!」
赤羽は早速動く財前さんに笑顔で手を降った。
「さて、ライカの妊娠!尚宏の卒業と婚約!めでたいことだらけだな!
――――ま、人生谷あり山あり…だ、二人で頑張っていけ!
何でも相談に乗るから――――特に、財前は頼りになるだろうから…遠慮するな」
「純弥さん…ありがとうございます…なんて、お礼を言ったらいいか…」
「本当だよ――――いろいろ助かった!ありがとう純弥さんに雷華さん!」
俺たちは頭を二人に深々と下げた。