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地味に甘い君

第37章 最終章・卒業


「///ヤマト君――――…ありがとう…」


赤羽の手が俺の左手の薬指の指輪に触れ――――…その流れで…肩を抱き寄せられる。



俺は赤羽の香りに包まれながら…そっと胸の服を握る…



「///ほ…本当に…俺でいいのか?

地味で…猫背で――――…つまんない俺なんかと…ほ、本当に結婚…したいのか?

いつか――――…後悔するかも…知れない…子供とか…俺…生めないし――――…」



すると、クスクスっと笑った赤羽が俺の体をそっと抱き締める――――…



「もう、何度言わせるの?まっ、何度でも言うけど――――…

僕が僕でいられる場所を――――…ヤマト君はくれたんだよ?

誰にも感じなかった感情をヤマト君には抱いた。

他力本願だった僕を…変えた――――唯一の人。

僕が唯一…何かをしてあげたいと、思った人。

僕が唯一…何度もセックスしたいと、思った人。

――――それが、ヤマト君なんだよ?後悔?ん~…それは長く一緒にいたらケンカして、口走ることもあるかも…でも、後悔しても僕はヤマト君から離れられない気がするんだ…

僕は――――…ヤマト君がいないと…何をしていいか…分からなくなりそうだから…」



抱き締められ…


赤羽の優しく暖かい囁きを耳元で感じる。








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