テキストサイズ

秘密の楽園 / Produced by ぴの

第6章 秘密の楽園 5

◆c


「かず…ちょっと待って」


かずのからは手を離さずに片手で自分の短パンをずり下ろすと。


現れた俺の熱に一瞬躊躇って宙を彷徨う指先。


「触って…」


かずの上から降りて隣に横たわれば、そんな俺を潤ませた瞳で追い続けるかず。


肘をついて見下ろす先の瞳にはしっかりと俺が映っていて。


「教えてやるから…一緒に気持ち良くなろ」

「…まーくん」


赤らんで今にも零れそうな水分を纏った瞳がゆらりと揺れたあと。


何も言わずそっと瞼を閉じて軽く唇を差し出してきたかずに、中心がどくんと波打ったのを感じた。


かずっ…


「んっ…」


堪らず薄い唇を塞ぎ込みながらかずのを優しく擦り上げる。


上下に動かす度にぴくぴくと反応する細い体が愛おしくて仕方がない。


「んっ…かず、こうやって…」

「うんっ…あっ、やっ…」


膨れ上がっているかずの先端からはとめどなく密が滴り。


それをくちゅくちゅと指に纏いながら鼻先で囁く。


「かずもやってみて?」

「あっ…ん、うん…」


ぴくんと肩を揺らし目を伏せて、俺のを握っている手元に視線が注がれた。


俺が触っていると度々手が止まるかずのぎこちない手捌き。


きゅっと唇を噛んで快感に耐えるように意志が込められた瞬間、また襲ってきた波に簡単に呑まれそうになる。


「あぁっ…そう、気持ち良いよかずっ…」

「…ほんと?」

「ん…すっげーいい…」

「ぁっ、まーく…」


俺の手の動きに合わせて必死に手元を動かすかず。


眉間を寄せて耐える顔を間近で見ているとそれだけでグッと高みに引き上げられ。


「…かずは?どう?いい?」

「ふぁっ…んっ、なんかっ…出ちゃ…」

「出そう?気持ちいいだろ…?」

「きもちっ…あっ、まーくんなにっ?なんかっ…」


途端に縋るような眼差しで見上げてくる様子に腰が重く疼きだした。


恐らく一人でシた経験もない無垢なかずは、達するという感覚が未知で恐怖で仕方がないんだろう。


「大丈夫っ…かず、気持ちいいね…」

「あっ、あっ、なにっ…やっ…!」


軽くパニックになったかずを安心させたくて。


同時に限界寸前の俺もこれ以上耐えられそうもなくて。


仰向けるかずに再び覆い被さり二つの熱を纏めて握り直すと、腰を動かしながら一気に擦り上げた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ