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僕らのらんど

第1章 初めての戦い

某RPGゲームでは呪文を唱えたりするけど、このゲームは違って《火》をタップしたあとはスマホ画面に魔法陣が現れるそうだ。
そしてそれをモンスターに向けると、更に空間に魔法陣が浮かび上がって炎が放出される。

威力は使う者のレベルと職業によって異なるらしいから、今の僕が使える魔法は《治癒》の魔法のみ。
自分に使ってみたけど、さっきの緑色の液体よりは効果が低かった。まだ左肩がヒリヒリする。

「その程度で済んだのも、まあやがレベル1だからだな」

トシヤが言う。
僕たちは全員レベル1だった。

「これからモンスターを倒してレベル上げしていかなくちゃな」

僕がそう呟くと、まあやさんが浮かない顔をした。

「ねぇ私たち…ちゃんと元の世界に帰れると思う?」

「……」

その質問は誰も答えることができなかった。

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