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僕らのらんど

第1章 初めての戦い

レベル上げをしてクエストを達成すれば、元の世界に戻れると書いてあるわけでもない。
ただわかっているのは、僕たちは強制的にこのアプリゲームに参加させられたということ。

「とりあえず情報集めようぜ。山降りたとこに民家があっただろ? そこでちょっと休憩させてもらおうぜ」

トシヤが提案する。
こういう時、悩むより行動するタイプがいて良かったと思った。

僕とまあやさんは頷き、歩き出した。

「まあ、心配すんなって。オレがレベルあげてまあやを守るからさ。んで遊び人なんかやめて、オレにしなよ」

いつの間にかトシヤがまあやさんの隣に並んで、まあやさんを口説いている。

「お前なぁ…」

そう言いかけて、僕はあることに気づいた。
そういえばまあやさんの友達はどこに行ったんだろう?


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