僕らのらんど
第5章 美女と兎
僕はメイスを手に入れた。
レベルも4から15へと一気に上がった。
新しい魔法も覚えた。
これで少しは戦いが楽になりそうだ。
「では、行きましょうか。まあやさんのご両親のもとへ」
黒のロングコートと黒のグローブを装備しながら月影が言った。なんとなく月影のイケメン度が更に増したような気がする。
「月影くんは良かったの? うさぴょんたちと一緒に行かなくて…」
魔法の杖を持ったまあやさんが月影に聞く。
「ええ、俺は約束しましたから。ちゃんとまあやさんを家まで送るって」
「…そっか、ありがとう」
まあやさんは微笑んだ。
あれから僕たちは、れんじとは一度も口を聞いていない。
まあやさんはアカツキちゃんと少し話したみたいだけど、僕たちと「別行動する」というれんじの意志に従うようだった。
そして僕も月影に「これからどうするか」を話した。
まずはこのアプリを作ったやつらを探しだす。
何のためにこの世界を作ったのか、ここは仮想世界なのか何なのか…僕たちには知る権利があるからだ。
月影は僕たちと一緒に行動してくれるのを選んでくれた。残念ながら兎太郎はれんじたちについていったのだが…。
「きっとまた会えますよ、れんじさんたちに」
少し寂しそうな顔をしながら、そう月影は呟いた。
「うん、そうだな。それまでに、アプリをログアウトできる方法を見つけ出そうぜ!」
月影とまあやさんは頷いた。
僕たちは進まなければいけない、トシヤやヒロキさんの意志をムダにしないためにも──。
必ずこの世界を攻略してみせる!
レベルも4から15へと一気に上がった。
新しい魔法も覚えた。
これで少しは戦いが楽になりそうだ。
「では、行きましょうか。まあやさんのご両親のもとへ」
黒のロングコートと黒のグローブを装備しながら月影が言った。なんとなく月影のイケメン度が更に増したような気がする。
「月影くんは良かったの? うさぴょんたちと一緒に行かなくて…」
魔法の杖を持ったまあやさんが月影に聞く。
「ええ、俺は約束しましたから。ちゃんとまあやさんを家まで送るって」
「…そっか、ありがとう」
まあやさんは微笑んだ。
あれから僕たちは、れんじとは一度も口を聞いていない。
まあやさんはアカツキちゃんと少し話したみたいだけど、僕たちと「別行動する」というれんじの意志に従うようだった。
そして僕も月影に「これからどうするか」を話した。
まずはこのアプリを作ったやつらを探しだす。
何のためにこの世界を作ったのか、ここは仮想世界なのか何なのか…僕たちには知る権利があるからだ。
月影は僕たちと一緒に行動してくれるのを選んでくれた。残念ながら兎太郎はれんじたちについていったのだが…。
「きっとまた会えますよ、れんじさんたちに」
少し寂しそうな顔をしながら、そう月影は呟いた。
「うん、そうだな。それまでに、アプリをログアウトできる方法を見つけ出そうぜ!」
月影とまあやさんは頷いた。
僕たちは進まなければいけない、トシヤやヒロキさんの意志をムダにしないためにも──。
必ずこの世界を攻略してみせる!