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僕らのらんど

第6章 デスゲーム

校舎に入って職員室を探す。
授業はすでに始まっているのか、廊下には誰もいない。というか教室にも人がいない。

今日はあれか、月曜だから体育館で校長の話とか…?

「きゃあああああっ!!」

「!」

なんの前触れもなく、女性の悲鳴が聞こえた。

「誰かっ…誰か助けてぇ!!」

声はすぐ近くからだ。
オレは廊下を走り、ドアが開いている部屋へと向かった。

「!」

そこは職員室だった。
声の主は私服を着ている女性で、窓際からある方向を見ている。

「どうしたん…」

中に入ると、もう一人いた。
ボロボロの服を着た男が前屈みになった姿勢で、窓際にいる女性に近づこうとしていた。

『ア"~~ウ"~~』

男は唸り声を出す。
明らかに様子が変だ。
私服を着た女性もそれは感じとっていて、ひどく怯えている様子だった。

「ちょっとあんた、なにしてんだよ」

オレはその男に声をかけた。
男はオレの存在に気づいて振り返る。

「!」

男の顔は灰色だった。
ひどく痩せており、骨と皮しかない。
しかも口からはヨダレを垂らしていた。

人間なのか?と疑問に思った時、オレのスマホがブルブルと震えた。

《ブー! ブー!》
《モンスターと接近中!》
《モンスターと接近中!》

「はっ…? モンスター?」

瞬間、目の前にいる男が襲いかかってきた。


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