僕らのらんど
第6章 デスゲーム
「…くっ!」
オレはショルダーバッグを盾にしてなんとか攻撃を防いだ。
『グッ…ギギッ…!』
男は人らしからぬ声で小さく悲鳴をあげる。
まさかバッグの中に全教科書と辞書が入っているとは思わなかっただろうな。
しかしバッグの表面には刃物で切り裂かれたような跡がついていた。男の手元を見るが、それらしき物は持っていない。
「まさか、爪で…?」
男は前屈みになり、ニヤリと笑った。
そして再び攻撃を仕掛けてきた。
「!」
またショルダーバッグを盾にするが、何度も攻撃されるうちにビリビリに切り裂かれてしまい、教科書と辞書はバサバサと床に落ちてしまった。
「……」
無惨な姿になってしまったショルダーバッグを見下げると、男はゲラゲラ笑いだした。
「せっかく新しく買ったの…に!」
オレは下品に笑う男の頭に回し蹴りを食らわした。
『ギャッ…!!』
男の体は横に吹っ飛ぶ。
「きゃあああっ!」
「逃げるぞ!」
オレは女性の腕を引っ張って走り出した。
「あ、あ、待ってっ…」
しかし女性は足が震えてか、もたついている。
「あーもう」
オレは女性を横抱きにした。
「えっ、ちょっ…」
「暴れんな。早く逃げねーと、あいつに殺される」
「えっ…殺される!?」
女性は物騒なワードを耳にして驚いた。
正直、オレも自分で言って驚いている。
だけどあいつがオレに攻撃仕掛けた時の目は尋常じゃなかった。
たぶん、あいつは人間じゃない。
オレはショルダーバッグを盾にしてなんとか攻撃を防いだ。
『グッ…ギギッ…!』
男は人らしからぬ声で小さく悲鳴をあげる。
まさかバッグの中に全教科書と辞書が入っているとは思わなかっただろうな。
しかしバッグの表面には刃物で切り裂かれたような跡がついていた。男の手元を見るが、それらしき物は持っていない。
「まさか、爪で…?」
男は前屈みになり、ニヤリと笑った。
そして再び攻撃を仕掛けてきた。
「!」
またショルダーバッグを盾にするが、何度も攻撃されるうちにビリビリに切り裂かれてしまい、教科書と辞書はバサバサと床に落ちてしまった。
「……」
無惨な姿になってしまったショルダーバッグを見下げると、男はゲラゲラ笑いだした。
「せっかく新しく買ったの…に!」
オレは下品に笑う男の頭に回し蹴りを食らわした。
『ギャッ…!!』
男の体は横に吹っ飛ぶ。
「きゃあああっ!」
「逃げるぞ!」
オレは女性の腕を引っ張って走り出した。
「あ、あ、待ってっ…」
しかし女性は足が震えてか、もたついている。
「あーもう」
オレは女性を横抱きにした。
「えっ、ちょっ…」
「暴れんな。早く逃げねーと、あいつに殺される」
「えっ…殺される!?」
女性は物騒なワードを耳にして驚いた。
正直、オレも自分で言って驚いている。
だけどあいつがオレに攻撃仕掛けた時の目は尋常じゃなかった。
たぶん、あいつは人間じゃない。