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僕らのらんど

第6章 デスゲーム

「あれは多分、人間じゃない」

オレの言葉に、二人は目を見開いた。

「に、ににに人間じゃないとしたら、あれですかね、モンスター……」

パーマ男の言葉にオレは頷く。

「ええっ? モンスターって、ゲームじゃあるまいし…」

白衣を着た女性は呆れた顔をして、窓際のカーテンを開けた。

「え……うそでしょ」

「どうしたんですか」

オレもカーテンの隙間から外の様子を確認した。

「!」

外は運動場が広がっているのだが、逃げ惑う生徒たちを野犬が襲っていた。
しかもボロボロの服を着た奴らが大量に湧きだし、野犬にやられた生徒たちの身体を貪り喰っている。
それはまるで地獄絵図のようだった。
信じられない光景に思考が停止する。

「うっ……や、ややややっぱり、外になんか出るんじゃなかった!」

パーマ男がいきなりキレだした。

「あ…あああれはやっぱりゾンビなんですよ! モンスターなんですよ! あっしは町中でも見ました! 沢山の人がゾンビに喰われてました! だからあっしは必死に逃げてここへきたのに、ここにもゾンビがいたなんて…! もう、もうっ…」

「ちょっとあなた、落ち着きなさい」

白衣の女性は窓のカーテンを閉めると、パーマ男をベッドに座らせた。そしてホットコーヒーをカップにいれて渡すと、パーマ男はコーヒーの香りで落ち着いたのか静かになった。

「ほら、あなたも」

オレもホットコーヒーを受けとり一口飲む。
コーヒーは滅多に飲まないが、不思議と気持ちが和らいだ。

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