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僕らのらんど

第6章 デスゲーム

その時、「プシュッ!」という音とともに、白い煙が辺りに広がった。

『ギャ…!?』

白い煙のお陰で、敵からの攻撃を免れる。

「うわっぷ! なななんですかね、これは…!」

「今のうちに逃げなさい!」

真っ白な視界の中、女性の叫ぶ声がした。
まり先生の声ではない。

「行くぞ!」

「ま、まま…待ってください!」

オレとパーマ男はその場から離れる。
煙のない場所まで来ると、周りに人はいなかった。

「あなたたち、こっちよ!」

白衣を着た女性が煙の中から現れ、オレたちを誘導してくれる。
校舎に入ると真っ先に保健室に入った。

「ふぅ、なんとか撒けたわね」

女性は保健室に鍵をかけると、更に棚でバリケードを作ろうとした。
オレも無言で手伝う。

「ありがとう…って、あなた怪我してるじゃない! 上着脱いで椅子に座って」

「ああ…」

オレは言われた通り、ブレザーとシャツを脱いで椅子に腰かけた。案の定、背中部分はビリビリに引き裂かれ、シャツには血が滲んでいた。

「うわっ、ち、ちちち血がめっちゃついてますよ!」

パーマ男がいちいちオーバーリアクションする。

「染みるけど我慢してね」

「痛っ…!」

白衣を着た女性が手慣れた感じで傷を手当てしてくれる。
きっとこの人は保健の先生なんだろう。

「あの生き物は一体なんなのかしらね。人間にも見えるけど、このキズ…まるで獣にでも引っかかれたようなキズだわ…」

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