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僕らのらんど

第6章 デスゲーム

古賀は雷神を召喚した。
雷神トールがハンマーを投げつけると、あっけなくデュラハンを一撃で倒してしまった。

「ははっ、見たかよ!? 一撃で倒しちまいやがった!! 無敵すぎるぜ、雷神トール!!」

古賀が両手を広げて高笑いする。
役目を終えた雷神トールは暗雲の中に消えていった。同時に辺りも明るくなる。

「これが俺の、レベル99の力…!」

興奮が冷めない古賀は拳を握りしめ、喜びを噛みしめる。

「…す、すごい、一瞬で倒してしまった! む、ムカつくけど…彼が仲間になれば、この先死ぬことはないかも…」

そう呟いたやんすさんを、オレは思わず睨んでしまった。

「す、すみませんっ…」

「……」

いや、そう思うのは当然だ。
誰だって死にたくない。
けど…。

「古賀くん、デュラハンを倒してくれたのね」

いつの間にか、つくし先生が隣に立っていた。

「ああ、すげえだろ!? この力があれば、どんな敵が来たって瞬殺さ!」

「そうね、あなたがいてくれたら助かるわね」

「だろ? 俺が必要だろ? じゃあさ、先生たちを守る代わりに、俺の言うこと聞いてほしいんだけど」

「……いいわよ、なんでも言って」

「ちょっ…!」

横から口出そうとしたオレに、つくし先生は人指し指を口に当てる。

「外野は黙ってろ」

古賀がニヤリと笑う。

クソッ…!
このままではつくし先生までも奴の餌食に…。

「私の胸を触りたいのかしら? いいわよ、最後に触らせてあげる」

つくし先生は不敵な笑みを浮かべると、古賀に胸を突き出した。

「つ、つくし先生っ…!!」

古賀がつくし先生の胸を鷲掴みにする。
とその時、「うっ!」と古賀が胸を押さえて苦しみ出した。

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