
僕らのらんど
第7章 真実
「そうや、これはただのゲームじゃないで」
その時、勢いよくドアが開き、見たくもない顔がドカドカと部屋の中に入ってきた。
その後ろにはつくし先生もいる。
「みんなの命がかかってるんや、しっかり働いてもらわんとな」
虎生はニヤリと笑みを浮かべる。
「…命?」
「クロ、そろそろ奴らが出てくる時間やで」
オレの問いを無視して虎生がそう言うと、クロさんは頷いてクローゼットから二本の短剣を取り出した。
「皆さん、詳しい説明はまた後程します。モンスター退治に御協力願えますか」
「……」
「と…その前に、皆さんのアプリはゲームモードになっていますか?」
「ゲームモード? な、なんですか、それは」
やんすさんが首を傾げる。
「アプリの設定で変えられるんですよ。たぶん最初はリアルモードになってるはずです。ゲームモードにすれば攻撃を受けても痛みは感じませんし、ゲーム画面で見るように視界の端にHPバーが出てきます。わざわざスマホ操作をしなくても空間でメニュー操作ができますよ」
こうやって、とクロさんが人差し指と中指を揃えて空中で振る。すると空中に青色に光った半透明のステータスが浮かび上がった。
「す、すごい! これならスマホを落として失敗するなんてこともなくなりますね!」
「そうね。あとみんなのHPバーも確認できるから、誰を優先に回復すればいいか瞬時に見極めれるから効率よくできそう」
みんなの様子を見て、オレも設定をゲームモードにしてみた。左上にある自分のHPバーを確認すると、緑色のバーが伸びたあとに短い黄色のバーがあった。
「ひなたさんのその黄色の部分はHPアップした分ですよ。さっき夏野菜のスライム炒めを食べましたよね」
クロさんがオレの心を読み取って教えてくれる。
「なるほど…じゃあ一回戦ったら黄色の部分はなくなるってことか」
「そういうことです。ですのでHPの減りには気をつけてくださいね」
その時、勢いよくドアが開き、見たくもない顔がドカドカと部屋の中に入ってきた。
その後ろにはつくし先生もいる。
「みんなの命がかかってるんや、しっかり働いてもらわんとな」
虎生はニヤリと笑みを浮かべる。
「…命?」
「クロ、そろそろ奴らが出てくる時間やで」
オレの問いを無視して虎生がそう言うと、クロさんは頷いてクローゼットから二本の短剣を取り出した。
「皆さん、詳しい説明はまた後程します。モンスター退治に御協力願えますか」
「……」
「と…その前に、皆さんのアプリはゲームモードになっていますか?」
「ゲームモード? な、なんですか、それは」
やんすさんが首を傾げる。
「アプリの設定で変えられるんですよ。たぶん最初はリアルモードになってるはずです。ゲームモードにすれば攻撃を受けても痛みは感じませんし、ゲーム画面で見るように視界の端にHPバーが出てきます。わざわざスマホ操作をしなくても空間でメニュー操作ができますよ」
こうやって、とクロさんが人差し指と中指を揃えて空中で振る。すると空中に青色に光った半透明のステータスが浮かび上がった。
「す、すごい! これならスマホを落として失敗するなんてこともなくなりますね!」
「そうね。あとみんなのHPバーも確認できるから、誰を優先に回復すればいいか瞬時に見極めれるから効率よくできそう」
みんなの様子を見て、オレも設定をゲームモードにしてみた。左上にある自分のHPバーを確認すると、緑色のバーが伸びたあとに短い黄色のバーがあった。
「ひなたさんのその黄色の部分はHPアップした分ですよ。さっき夏野菜のスライム炒めを食べましたよね」
クロさんがオレの心を読み取って教えてくれる。
「なるほど…じゃあ一回戦ったら黄色の部分はなくなるってことか」
「そういうことです。ですのでHPの減りには気をつけてくださいね」
