僕らのらんど
第2章 弟子と師匠
「アキラくんっ…もう、だめっ……!」
まあやさんが苦しそうな声をあげる。
僕はそれでも走るのをやめるわけにはいかなかった。
後ろを振り返る。
まだしつこく追いかけてきているゴブリンがいる。
ただし、一匹だ。
一匹ならなんとかなるかも…。
「まあやさん、僕があいつを引き付けるから、火の魔法で攻撃して!」
「えっ…大丈夫なの?」
まあやさんは不安そうだ。
「殺られる前に、殺るしかない…」
もうトシヤはいない。
体力も限界に近い。
だったらゴブリンが一匹しかいない今、戦う他ない。
まあやさんがグイッと僕の上着を引っ張った。
「お願い、無理しちゃだめ。危険だと思ったらすぐに逃げること」
まあやさんは声のトーンを落として静かに言った。
「…わかった」
僕は深呼吸を3回繰り返したあと、ゴブリンに近づいていった。
まあやさんが苦しそうな声をあげる。
僕はそれでも走るのをやめるわけにはいかなかった。
後ろを振り返る。
まだしつこく追いかけてきているゴブリンがいる。
ただし、一匹だ。
一匹ならなんとかなるかも…。
「まあやさん、僕があいつを引き付けるから、火の魔法で攻撃して!」
「えっ…大丈夫なの?」
まあやさんは不安そうだ。
「殺られる前に、殺るしかない…」
もうトシヤはいない。
体力も限界に近い。
だったらゴブリンが一匹しかいない今、戦う他ない。
まあやさんがグイッと僕の上着を引っ張った。
「お願い、無理しちゃだめ。危険だと思ったらすぐに逃げること」
まあやさんは声のトーンを落として静かに言った。
「…わかった」
僕は深呼吸を3回繰り返したあと、ゴブリンに近づいていった。