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僕らのらんど

第2章 弟子と師匠

幸い、ゴブリンは弓矢を持っていない。
僕も武器はないけど、奴が背中を向けている隙に背後から襲うくらいはできるだろう。

僕は気づかれないように慎重に近づき、そしてたまたま落ちていた頑丈そうな木の棒を拾って武器にした。

そういえばトシヤが遠距離から弓矢で攻撃された時、警告音が鳴らなかった。

──バグか?

あと、こっちから攻撃を仕掛ける場合はどうなるんだろう。まさか鳴るなんてこと…。

《ブー!ブー!》
《モンスターが接近中!》
《モンスターが接近中!》

スマホからけたたましく警告音と音声が流れた。

「くそっ!」

自分からフラグを立ててしまった。
ゴブリンはすぐにこっちに気づいて襲いかかってきた。

「アキラくん、よけて!」

瞬間、ゴオッと火の玉が飛んできた。


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