
僕らのらんど
第11章 願い、そして…
「よかった、トシヤ……僕たち、ログアウトできたんだな!」
「は? ログアウト? 何言ってんの、お前」
「!?」
「今日は紅葉見に行こうぜって、さっき展望台に登ってったじゃん。そしたらお前、急にいなくなってさぁ」
「!!」
この会話には覚えがある。
まだまあやさんに出会う前の、僕とトシヤの会話だ。
「嘘だろっ……」
「嘘じゃねーよ。どっか頭打ったか?」
その時、トシヤのスマホがブルブルと震えた。
《ブー! ブー!》
《モンスターが接近中!》
《モンスターが接近中!》
懐かしい警告音がかかる。
「うわっ、なんだこれ…」
僕は驚くトシヤの隣で空間をスライドさせると、自分のステータスを確認した。
僕のレベルは62のままだ。
アイテム一覧から剣と盾を取り出すと、トシヤに手渡した。
「トシヤ! これでモンスターと戦ってくれ!」
「え? え? 今どこから出した?」
「いいから、早く!」
トシヤは僕に言われるがまま、草むらから出てきた手のモンスターと戦う。
今ならわかる、こいつはブラックハンドだ。
そしてこのままいけばまあやさんが現れるはずだ。
僕たちを助けてくれるはず…。
「痛っ…噛まれた!」
しかし待っても待ってもまあやさんは現れなかった。
「おい、アキラ! 何ボーッとしてるんだよ! お前も戦えよ!」
「くそっ…!!」
僕はれんじの拳銃でブラックハンドを撃ち倒した。
「うわっ、なんだよ、お前! なんで拳銃なんか持ってんだよ!」
「……っ……」
僕は膝から崩れ落ちた。
もしかして僕だけ最初からやり直しなのか?
それとも僕は……。
その時、また現実世界の声が聞こえた。
『───生命体エネルギー反応あり! 数値が僅かですが上がっています!』
『なんやて? 一体どういうことや! もうプレイヤーは全員ログアウトしてるはずやで!!』
「!!」
僕は自分の耳を疑った。
プレイヤーは全員ログアウトしている?
じゃあ、僕は一体……。
「は? ログアウト? 何言ってんの、お前」
「!?」
「今日は紅葉見に行こうぜって、さっき展望台に登ってったじゃん。そしたらお前、急にいなくなってさぁ」
「!!」
この会話には覚えがある。
まだまあやさんに出会う前の、僕とトシヤの会話だ。
「嘘だろっ……」
「嘘じゃねーよ。どっか頭打ったか?」
その時、トシヤのスマホがブルブルと震えた。
《ブー! ブー!》
《モンスターが接近中!》
《モンスターが接近中!》
懐かしい警告音がかかる。
「うわっ、なんだこれ…」
僕は驚くトシヤの隣で空間をスライドさせると、自分のステータスを確認した。
僕のレベルは62のままだ。
アイテム一覧から剣と盾を取り出すと、トシヤに手渡した。
「トシヤ! これでモンスターと戦ってくれ!」
「え? え? 今どこから出した?」
「いいから、早く!」
トシヤは僕に言われるがまま、草むらから出てきた手のモンスターと戦う。
今ならわかる、こいつはブラックハンドだ。
そしてこのままいけばまあやさんが現れるはずだ。
僕たちを助けてくれるはず…。
「痛っ…噛まれた!」
しかし待っても待ってもまあやさんは現れなかった。
「おい、アキラ! 何ボーッとしてるんだよ! お前も戦えよ!」
「くそっ…!!」
僕はれんじの拳銃でブラックハンドを撃ち倒した。
「うわっ、なんだよ、お前! なんで拳銃なんか持ってんだよ!」
「……っ……」
僕は膝から崩れ落ちた。
もしかして僕だけ最初からやり直しなのか?
それとも僕は……。
その時、また現実世界の声が聞こえた。
『───生命体エネルギー反応あり! 数値が僅かですが上がっています!』
『なんやて? 一体どういうことや! もうプレイヤーは全員ログアウトしてるはずやで!!』
「!!」
僕は自分の耳を疑った。
プレイヤーは全員ログアウトしている?
じゃあ、僕は一体……。
