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僕らのらんど

第2章 弟子と師匠

プリプリ怒るまあやさんの背中を見届けて、僕はため息を漏らした。

「お二人は恋人同士ではないんですね」

やっぱり誤解していたようで、僕はこうなった経由を簡単に説明した。

「そうだったんですか…。そうとは知らず、無神経な言葉を投げかけてすみませんでした」

あの時のことを月影は謝る。

「いや…おかげで我に返れたから助かったよ」

あのままゴブリンを殴り殺してたら、僕の精神は簡単に壊れてただろう。

「ところでそのアプリは、これのことですか?」

月影がズボンのポケットからスマホを取り出した。
スマホ画面には僕たちと同じアプリがインストールされている。

「やはり、これのせいでしたか…」

月影が僕の顔を見て察する。

「今日突然、俺のスマホがこのアプリ以外使えなくなったんです。ゲームなんてやりませんからスマホが壊れたのかと思って放置してたら、見たこともない生き物が襲ってきて…」

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