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僕らのらんど

第4章 銃士(ガンナー)

「なにやってんのよ、早く!!」

まあやさんが腕を引っ張ってくれる。

「ひとまずさっきの入口から出て避難しましょう!」

僕たちは元来た道を引き返した。
しかし入口から入ってそんなに歩いていないはずなのに、出口に一向にたどり着かない。しかも周りを見渡しても同じような風景が広がっていて、まるで狐につままれているようだった。

「一体どうなってるのよっ…」

こうしてる間にも、パンダの走る音が背後から近づいてくる。

「てかさ…パンダって草食じゃなかったっけ? 人襲うのかよ?」

「アキラさん、パンダは雑食ですよ」

「もう、二人とも! 今はそんなゆっくり話してる場合じゃないでしょ!!」

僕たちは後ろを振り返った。
もうパンダはすぐそこまで来ている。
丈夫な竹をバキバキと薙ぎ倒し、牙を剥き出しにしているその姿は、もはや動物園で見る愛くるしいパンダではなかった。

「逃げると言ったってどこへ行けば…」

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