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僕らのらんど

第4章 銃士(ガンナー)

「頭を狙え!!」

拳銃を持った男が叫んだ。
瞬間、サバゲー大好き少女の体が宙を舞った。
暴れるパンダから一撃くらったのだ。

「アカツキ…!!」

迷彩服を着た男たちが叫ぶ。
少女の名はアカツキというらしい。
更に攻撃をくらった少女の体は五メートル先まで吹っ飛ばされ、複数の竹を割り、数回バウンドして地面に転がった。

「アカツキちゃん…!!」

まずいと思った僕は彼女の名を呼び、咄嗟に走り出した。

「アカツキちゃん!!」

うつ伏せになって倒れている彼女の体を起こすと、閉じていた瞼がピクリと動いた。

「あ…れ、お兄さん……なんであたしの名前知ってんのぉ……」

彼女は力なく笑った。
そしてゴフッと血を吐いた。
喉の奥からヒューヒュー音がする。

「今、回復するから!!」

僕は即、治癒魔法《ヒーリング》を使った。
アカツキちゃんの体が緑色に光り、アカツキちゃんについていた傷が徐々に消えていく。
しかしまだ回復する様子は見られない。

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