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僕らのらんど

第4章 銃士(ガンナー)

「え~!」

僕とまあやさんの声がハモる。
身長と話し方と雰囲気で、どう見ても中学生くらいにしか見えなかった。

「それにちゃ~んと自分のお小遣いで買った、初めての銃だし!」

「は? 実銃なんて買えるわけないじゃない!」

「違うよ! なんか変なアプリに巻き込まれてから、あたしの銃が本物に変わっちゃったの!」

「えっ…」

僕とまあやさんは顔を見合わせた。

「やっぱりアカツキちゃんたちも…」

そう言いかけた時、「うわあっ!」と迷彩服を着た男がこっちに吹っ飛んできた。

「ヒロキっ!!」

アカツキちゃんがすぐに駆け寄る。
ヒロキと呼ばれた男は胸を引っかかれたみたいで、服がビリビリに破れていた。

「アカツキっ…無事か?」

「もう! あたしのことより自分の心配してよ!」

アカツキちゃんは僕が譲った回復薬をヒロキさんに飲ませた。

「ねえ、お姉さんお願い! あたしの銃を返して! れんじ一人じゃ無理だよ!」

アカツキちゃんは泣きそうな顔をして言った。

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