ドSメイドは基本普通の子
第1章 憧れと現実
「えっと――――…ここのボタンを外して…ここの紐を緩めて…ここから…着るらしいです――――…と、着たらこの硬いスカートを中に履くとスカートがフワッとするとか…ニーハイソッスクと靴は…分かるよな?」
ボタン…何個ついてるの?この服!?
しかし――――…流石、メイドカフェの店員さん!着方を知ってる!
しかも、男の人の口から“ニーハイソッスク”とか…
私のいた田舎の男子は、そんなモノ見たこともなければ言葉に出したことすらないだろうなぁ…
「ありがとうございます!流石ですね!あっ、私、三ノ輪 和歌子と言います!今日1日よろしくお願いします」
「流石って……あっ俺は、大平 世一(オオヒラヨイチ)ここのキッチン担当です」