ドSメイドは基本普通の子
第1章 憧れと現実
そう言うと、大平さんはスタッフルームを出ていった
キッチン担当だと言う大平さんは、ワイルド系の背の高い短髪の人
店長の早島さんとはまた違った大人の男性――――…
って、早く着ないと!!
私は教えられたようにメイドの衣装を着ると鏡に映る自分の姿をまじまじと見た…
「こ、これが憧れの…メイド服…」
白と黒のシックな色合いなのにフワフワなスカートがお姫様のように広がっている!
メイドなのにお姫様なんて変な例えだけど…
へへへ、嬉しくてにやけてしまう
と、再びスタッフルームの扉が開いた
「お疲れ様――――…って、あれ?新人?キャー!聞いてない~!嬉しい~!だれ?だれ?」