
ドSメイドは基本普通の子
第10章 ツンデレ小娘君!?
大平さんの手を使ってハンドマッサージをしていると、スタッフルームから宮ちゃんが出てきた。
私服はパンツだったけどボーイッシュガールのようで女子だと言われても違和感なし!かといって、男の子といっても納得の感じ。
「お、新人お疲れ様」
「あっ、お――――お疲れ様です。…あの~何してるんですか?」
「あ~…ハンドマッサージの練習。こいつ、ネイリストの卵なんだってよ…で、授業のおさらい…」
「ネイリスト…の卵…」
――――キャー!もう、全然卵なんかじゃないですけどね!
「――――…そういやぁ…新人は?学生か?」
「いえ――――…浪人生です…予備校に通ってます。行きたい大学があるので…」
「///宮ちゃん…凄い…なんか――――…カッコいい」
――――凄いなぁ…行きたい大学があるってことは…やりたいことが決まってるって事だもんね…
私は――――…都会への憧れの延長上にネイリストが乗っかってきただけだもんなぁ…ちょっとカッコ悪いかも…
