
ドSメイドは基本普通の子
第12章 白ジャム+α
帰り道、あちらこちらでハロウィンの仮装をしている人々とすれ違った。
「///わぁ――――……」
私は賑やかな夜の通りにキョロキョロとしてしまう。
「美羽さんはこう言うイベントは初めてですか!?」
「はい…。私の住んでいたところまで…ハロウィンは浸透してませんでした。」
私は目を輝かせて駅に向かった。
見るもの全てが初めてで賑やかで…都会に出てきたんだなぁ…と、改めて実感した。
「次はクリスマスのイベントがありますよ?」
――――あっ、クリスマス…かぁ…もっと賑やかになるのかな?
「そうですね。賑やかになります。」
店長はニコニコしながら紙袋を持ち直すと微笑んだ。
