ドSメイドは基本普通の子
第12章 白ジャム+α
「///か…彼女の無表情は…神がかっている…その表情を崩せるのは…私だけ…私だけ…神に使える私だけ!」
気でも狂ったか?いっぱしに聖職者気取りとは…まだ、ハロウィン気分が抜けていないのか…とことん不愉快な奴だ。
「その神がかった表情を崩せるのは…聖職者である自分だと?
バカか?神なんてこの世にはいねぇよ…
神様がこの世にいたら…真っ先にお前の腐った性癖から正そうとするんじゃねぇのか?あ?」
男は散らばるハーブティーを見つめ項垂れる。
「それにな――――…神様がいたら…こんな私を生かしてはいないだろ?」
ハッと顔を上げる男は私の黒く歪んだ何かを察したのか…逃げるように道を這い下がる…