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ドSメイドは基本普通の子

第12章 白ジャム+α


男は散らばったハーブティーや紙袋をへっぴり腰でかき集めると袋小路から逃げ行った。


私の存在に随分怯えていましたから…美羽さんに執着することはないと思いますが…


一応…柚に連絡しておきましょう…



スマホを取り出すと仕事中だと思われる柚に電話をした。



『もしもし…珍しいじゃない?大河から連絡してくるなんて…どうしたの?』



一通り説明すると柚は楽しそうに『了解!』と、男の素性を把握した上でアプローチすると言ってくれた。


「ごく自然に店に誘導してくださいね?お金を落としてくれるお客様なんですから。性癖は腐ってますが…」


『あら、随分ご立腹じゃない?彼女が絡むと…大河も昔に戻るのね?』


しまった…と、思っても口に出した言葉は消えることなく柚を更に楽しませることになったと後悔する。




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