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ドSメイドは基本普通の子

第13章 男の娘王子と鈍感姫


ぶっちゃけ――――…僕は可愛い。


この無表情女より数百倍は可愛い!


なのに!?


この女は“ドSメイドカフェ”では、そこそこ人気があり…変な客を入れ食いしている!


無表情で笑わない、しゃべらない!その大きな目で客を見て!踏んで稼いでいる…


僕は店に内緒で男って事を隠してメイドカフェでバイトしているが…


不注意でバイト当日にこの女に正体がバレると言う失態を見せた!


しかし、「可愛いから言わないよ」と、言う訳のわからない理由で…無事に今日までバイトは続けられている。


「――――…」


だから…その無表情…怖いって!?


駅まで一緒に帰るもの…僕の事を誰にもしゃべらないように監視するためで!


「///お前が危ないからとか、物騒だからとかじゃないからな!?」


「――――…」



だから~!何も言わないのかよ!



女は店では“美羽”と呼ばれている…


キッチンの大平が「おい、三ノ輪」と呼ぶから…


本名は…三ノ輪…なんだと思うけど――――…


したの名前を僕は知らない。


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