ドSメイドは基本普通の子
第13章 男の娘王子と鈍感姫
「――――も、もうすぐだから…我慢しろ」
「――――…」コクン…
////うわあぁぁぁぁ!なんだよ!その見つめたままの“コクン”って頷き!
反則だろ~~~~~~!
ヤバい…ヤバい…ヤバい…ヤバイ~~~~
なに?なんなの?この女!わざと?これ計算とかだったら超やな女!
――――だから~…///そんな…目で…見んな…
揺れる車内で僕の背中は他人にガンガンぶつかって地獄だけど…
胸は美羽がしっかりしがみついていて…
///わ…悪くない……いやいや!最悪だから!この女の香りが…甘くて柔らかくて!プンプンしてきて――――最悪だから!
僕の使ってる香水の方が100倍いい香りだから!
「――――ごめん…宮ちゃん…苦しいよね?」
「///超~苦しい!///罰として、お前の使ってる香水よこせ!」
「――――…」
――――///だから!なんか言えよ!
「――――ごめん…私…香水…持ってない…」
――――はあ!?体臭?体臭が甘いとか///この女ムカつく!