ドSメイドは基本普通の子
第13章 男の娘王子と鈍感姫
やっとの思いでクリスの大学近くの駅に着いた――――…
この女に狂い殺されるかと思った…いろんな意味で…
「ほら――――…歩いてすぐって言うから…迷子になるなよ?」
僕は後ろをついてくる美羽を振り返る。
と…無表情の美羽が“コクン”と頷き目を泳がせた。
「ん?なんだよ…この駅初めて?僕も初めてだよ……クリスから場所は聞いたから大丈夫。」
無表情の中に少し“ホッ”とした柔らかい雰囲気が見えた――――…
――――///なに?安心したの?分かりづらい!分かりづらい…けど…///可愛い///