ドSメイドは基本普通の子
第13章 男の娘王子と鈍感姫
――――った…タイミング悪い!!
「///美羽――――…あっ!」
振り返った瞬間にバランスを崩した僕はよろけてしまった!
それをとっさに支えたのが――――…美羽だった!
「――――!」
――――だから~!なんか良いながら助けろよ~!
美羽は両手に持っていた紙コップのジュースを投げ出し僕を支えた!
「わっ!///君~大丈夫~!」
男は僕を助けそびれたが心配そうに駆け寄る…
が…
無表情の美羽が僕を抱きしめ男を凝視している。
「あ…君…が――――…彼女の…待ち人?」
「――――…」
「えっ――――っと…ジュース…台無し…だね…」
「――――…」
「服…濡れてない?大丈夫?…かな?」
「――――…」
「えっ…っと……すみません。声かけちゃって…」
「――――…」
「彼女が…あまりにも…可愛かったんで…」
「――――はい。可愛いのは知ってます。」
「で、ですよねぇ――――…ほ…本当に…すみません。」