ドSメイドは基本普通の子
第13章 男の娘王子と鈍感姫
ニヤニヤする男が僕たちに近づき肩を掴もうとした瞬間!
「――――あげるわけないでしょ…無理だから」
美羽が男を睨み――――…冷たい目で言い放った。
「ひっ!」
美羽の無表情と真っ黒い瞳が男を突き刺したのか、男は腰を抜かした!
「///あっ、すみません…靴…舐めますから」
「結構です。」
――――美羽?お前は…マジでなにもんなんだよ!
男は腰を抜かしたまま小鹿のように逃げていった…
「///――――美羽…放せよ…一人で立てる」
「大丈夫?」
――――だから…その目で見んな!///ますます情けなくなる!
「た…助かった…///それに…ごめんジュース…」
地面には二つの紙コップとジュースが散らばっている。