テキストサイズ

ドSメイドは基本普通の子

第14章 縄師の願望!?


買い物が終わると店を後にした私たちは、“クラブ”の店があるそっち系の通りへと入って行った。


「もう少しで着くわよ」


柚さんが説明してくれた場所には看板などなく…異様な雰囲気だけが漂っている。


と――――その看板の見たあらないビルの入り口に…人影が見えた。


「大河~!意外と早く着いたわね!偉い偉い!」


――――え!?店長?!


そこには少し不機嫌な店長が立っていた。



「一応、美羽ちゃんを連れ出したって連絡しておいたの!後で“縄師”に合わせたって知ったら…私、大河に殺されちゃうわ!」



――――まっさかぁ~…柚さんも強いって…大平さん言ってたような…



「柚さん…ど~言う事ですか?」


「ネイルの勉強よ!この人、大河も知ってるでしょ?」


店長はボサーっとした男性を見ると「貴方は…」と呟き…私と男性を交互に見ると…「はぁ――――」と、大きく長いため息をついた。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ