ドSメイドは基本普通の子
第17章 二人の男とイルミネーション
お姫様だっこのまま…イルミネーションの下を歩く私たち…
周りからどんな風に見えているのか…気が気ではないが…
安心したのと…心地いい揺れに…私は空腹にも関わらず…瞼が重くなってくる。
「三ノ輪…?」
大平さんの声が耳に甘く流れる――――…
瞼を閉じると…イルミネーションのチカチカした光が…存在感だけを瞳に残そうとする。
――――…良かった…
「…ん?美羽さん?」
店長の声?――――…フフフ…店長はいつも優しい…
大平さんも…
…
…