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ドSメイドは基本普通の子

第24章 フィギュア愛好家の魔の手!?


――――和歌子が店を出て少しして…



「しかし、小太郎君があんなに積極的に三ノ輪先輩を送りたがるなんて意外っす!」



寛太君が防犯カメラの映像を見ながら笑っていた。


「ん?普段は違うのかい?」


「そ~っすね、基本フィギュアのこと意外興味がないと言うか…オタク独特の内弁慶ですね!

三ノ輪先輩には初めから興奮状態でしたから、お近づきなりたい気持ちは分かります!

それに今、自作で“マリア様”のフィギュア作ってるみたいで!忙しいみたいでしたよ?」



早島は“自作のフィギュアねぇ”と、つられて防犯カメラの映像を見る。


と――――…ふと、不思議に思う。


「小太郎君は、和歌子さんと今日が初めてじゃなかったんですね――――…君と大平さんが知り合いだって知ってたし」



「ええ、この間――――…アキバのカフェで一緒にいるところに偶然会って、大平さんに珈琲ゴチになったんですよ!」



早島は少し眉を上に上げて…二人がデートしていた事実にモヤッとした気持ちを覚える。



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