ドSメイドは基本普通の子
第26章 騎士たちの緒戦!
「小太郎君は手先が器用なんだね?」
彼女はそう言うとウサギを見て微笑んだ。
小太郎は、この笑顔のためなら何でもしようと決めた――――
と――――その瞬間…物陰から人が飛び出しあっという間に彼女の頭を棒で殴り付けた!?
小太郎はあっという間の出来事に体が動かなかった!!
「くっ!」
彼女は苦しそうな声と共に地面に倒れこむ!
――――油断した!
彼女は「う…ぅ…」と、自分に手を伸ばしたが…その前に…目の視点が定まらないヤバい男が立ちはだかる!
「誰だ!――――この通り魔か?!」
「は?“通り魔?”――――いやいや…通り魔はお前だろ?キモいデブが…マリア様の横を歩いてんじゃねぇ~よ…」
――――マリア様?…こいつも…【ヴァン放】信者か?
だが、彼をファンイベントで見かけたことはなかった!
「その…棒で…彼女を殴ったのか?貴様!警察に連行してやる!」
自分は格闘には自信があった!
何せ、何年も相撲で鍛えたこの体に自信があった!
しかし――――…
気がつけば…自分は両ひざを地面につけていた!
「バーカ…お前みたいな大男と素手で戦うわけないだろ?
良かったよ…スタンガン持ってて――――…しかも、最大値でまだ、意思あるとか…やっぱりデブはしぶとくて嫌だ…」